絵本日記「1年365冊」

『ねがいぼしかなえぼし』 | 言の葉のうつわ

『ねがいぼしかなえぼし』

2024.07.07

内田麟太郎 作  山本孝 絵  岩崎書店 2004年

今日は七夕。天の川でお二人はあえるのでしょうか。

しほちゃんはささだけに短冊をゆわえました。

「うみくんにあわせてください」と書いてあります。

母さんは「会えるといいね」と言い、星空を見上げました。

天のみかどは娘の織姫の働きぶりに目を細めていました。美しい織物は帝を引き立ててくれました。

そこで、帝は娘にむこを進めます。天の川のほとりで牛の世話をしている彦星です。

二人は目を合わせたとたん、互いを好きになりました。二人はひとときも離れなくなり、仕事はおろそかに。

みかどの着るものはみずぼらしくなり、牛たちはやせおとろえていきました。

とうとう、みかどは別れるように命じ、彦星は天の川の向こうへ追い払われました。織姫は来る日も来る日も泣き続けました。

帝は、元のようによく働くなら、一年に一度だけあわせてやろうと言いました。

母さんが笑いながらやって来ました。「しほちゃん、でんわ」

うみくんからでしたよ。

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