絵本日記「1年365冊」

『とらねことじいちゃん』 | 言の葉のうつわ

『とらねことじいちゃん』

2024.07.12

梅田俊作 作・絵  ポプラ社 2000年

梅田俊作さんがお父さんをモデルにして創られた絵本です。

愛猫のミイは、お父さんが亡くなったその日から姿を見せなくなってしまったそうです。

じいちゃんは心臓の病気で倒れてから、すっかり元気を無くしてしまったが、そんなじいちゃんを慰めることができるのは、いたずら猫のミイだった。

ミイのいたずらぶりを見ていると、じいちゃんの心は慰められた。

ある日、ミイは車にはねられてけがを負って帰って来た。縁の下に入り込み、苦しそうにしている。ミイは何日も姿を現さなかった。

そこで、じいちゃんは縁の下にもぐり、ミイを連れ出した。そして、獣医さんに見せた。

ミイはますます悪くなっていき、とうとう家族があきらめようと言ったが、じいちゃんはあきらめなかった。自分の布団の中でミイをぶよぶよに腫れたお腹をさすり続けた。

昼も夜もさすりつづけ、ついにミイは元気を取り戻した。

じいちゃんの心にも昔の気持ちがよみがえってきた。じいちゃんはまた鍬をふるい始めた。

私が10歳のときから19年間家族だった猫もミイと言いました。このお話に描かれているミイと重なって、ミイとまた会えたような気持になりました💛

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