絵本日記「1年365冊」

『すえっこ おおかみ』 | 言の葉のうつわ

『すえっこ おおかみ』

2024.07.15

ラリー・デーン・プリマ― 文  ホセ・アルエゴとアリアンヌ・デューイ 絵  まさきるりこ 訳  あすなろ書房 2003年

ある夏の朝のこと、とうさんおおかみは子どもたちが遊ぶのを見ていました。ところが1ぴきだけ遊んでいない子がいました。すえっこおおかみは木の幹に隠れて、ほかの子どもたちの様子をのぞいていたのす。

とうさんおおかみは、どうしてにいさんやねえさんたちと遊ばないのかと聞きました。

まっすぐころがれないから・・・。どれ、いっぺんやってみせてごらん。

すえっこは、じぐざぐじぐざぐところがりました。

とうさんおおかみは言いました。「まっすぐ ころがるのは、おおきくなってからだ」

はやく走るのも、高く飛び上がるのもうまくいかないすえっこをとうさんおおかみはゆったり見守ります。

そして、お昼寝の時間。きょうだいはとうさんによりそって眠りはじめました。

すえっこおおかみは、もう知っているのです。小さなどんぐりが大きな木になることを。

『すえっこ おおかみ』 | 言の葉のうつわ 『すえっこ おおかみ』 | 言の葉のうつわ

お問い合わせ

講演依頼や読み聞かせなど
お気軽にお問い合わせください