絵本日記「1年365冊」

「こわいをしって、へいわがわかった」 | 言の葉のうつわ

「こわいをしって、へいわがわかった」

2024.07.16

徳元穂菜

今日は、詩を一篇ご紹介いたします。

毎年6月23日に沖縄では全戦没者追悼式が行われます。

この詩は2022年の式典で、当時小学2年生だった徳元穂菜(とくもとほのな)さんが読んだ自作の詩です。

タイトルだけでも心に深く入ってきます。

穂菜ちゃんは美術館に家族みんなでお出かけをしました。

そこで「沖縄戦の図」を目にしました。

・・・・・・

こわいよ

かなしいよ

かわいそうだよ

せんそうのはんたいはなに?

へいわ?

へいわってなに?

きゅうにこわくなって

おかあさんにくっついた

あたたかくてほっとした

これがへいわなのかな

・・・・・・

せんそうがこわいから

へいわをつかみたい

ずっとポケットにいれてもっておく

ぜったいおとさないように

なくさないように

わすれないように

こわいをしって、へいわがわかった

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