絵本日記「1年365冊」

『そらとぶアヒル』 | 言の葉のうつわ

『そらとぶアヒル』

2024.07.23

内田麟太郎 文  長新太 絵  童心社 2013年

アヒルは飛べないことをハトにからかわれています。

しょげているアヒルにゴリラのおじさんが「とことん、かんがえてみるんだな」と言い、背中をさすってくれました。

夜明けを迎えたとき、アヒルは地面を蹴りました。

「ういた!」

アヒルは空に浮かんでいます。アヒルの後ろをゴリラのおじさんも飛んでいます。

驚いたゾウも空へ飛びあがってみました。

「と、とべた!」

カバも後に続きます。

飛べないものたちが一列に飛んでいるのを見て、ハトはたずねました。「とべない トリが、なぜ とべるの。」

アヒルは答えます。

「はねが なくても、とびたければ とべる。どんなに おもくても、うかびたければ うかべる。ほら、あのひとみたいにね」

朝日がゆっくり昇ってきました。

『そらとぶアヒル』 | 言の葉のうつわ 『そらとぶアヒル』 | 言の葉のうつわ

お問い合わせ

講演依頼や読み聞かせなど
お気軽にお問い合わせください