2024.08.15
小出隆司 作 箕田源二郎 絵 岩崎書店 1983年
終戦後、全国の動物園には小動物しか存在しない状況になっていました。象などの大型動物や猛獣は処分されたり、十分な食糧がないために、命を落としていました。しかし、名古屋の東山動物園の2頭の象、エルドとマカニーは多くの人たちの熱意と苦労で命をつなぐことができました。
上野動物園長さんが象を東京に貸してもらえないだろうかと東山動物園長さんと名古屋市長さんに頼みました。けれどもエルドもマカニーも高齢であり、貨車で東京に送ることは難しいと判断されました。
その代わり、子どもたちを東山動物園に送ろうという案が出され、子どもたちに象を見せたやりたいというさまざまな立場の人たちの尽力によって、夢の象列車が実現いたしました。