2024.08.16
わかやまけん こぐま社 2013年
おかあさんがミシンであかちゃんの産着を縫っています。
「あかちゃんが もうじき うまれるのよ」
「さっちゃん、おねえちゃんに なるの・・・」
おかあさんが病院に行きました。
「はやく あかちゃんを つれてきてね」
おかあさんが赤ちゃんをつれて病院から帰ってきました。
さっちゃんの妹の名前はなっちゃんです。さっちゃんは赤ちゃんが珍しくてたまりません。
でも、テレビを見ていると・・・「なっちゃんが ねているから テレビ けしてね」
だっこしようとすると・・・「あぶないわ さっちゃん」
ベビーベッドにおもちゃを並べると・・・「やめて、なっちゃんが けがするわ」
赤ちゃんが来てから、さっちゃんは、いけませんと言われてばかり。
たたんであるおむつをめちゃめちゃに放り投げました。
お母さんは何も言わずに、さっちゃんの散らかしたおむつをたたみます。
さっちゃんはおむつを拾ってお母さんに渡しました。
全部たたみ終わったとき、おかあさんはさっちゃんを抱きしめてくれました。