2024.08.18
ジャニス・レヴィ 作 クリス・モンロー 絵 もん 訳 岩崎書店 2002年
ちょっと気になるタイトルですよね。
女の子はシングルのパパと二人暮らし。そこに新しいカノジョがやって来た。
新しいカノジョは変わってる。チューバを吹いて、変な詩を読んで、座ったまま寝たりする。
パパはスイートポテトちゃんと呼んでるけれど、あたしは何とも呼ばない。
クッキーなんて焼かないし、食べるものは野菜ばっか。
ご近所さんにはスペイン語で、パパにはあかちゃん言葉で、植木鉢には日本語で話しかける。
スイートポテトは変わってる。すっごくカッコわるいのに、今までのカノジョたちより長続きしている。
あたしの話をテレビを消して聞いてくれる。うまく話せないときでも、口をはさんだりしない。
学校の発表会で、いちばん大きな拍手をする。かけっこのゴールでいつまでも待っている。
あたしの物をガラクタって言わないし、勝手にさわらない。あたしの機嫌が悪いときには、ただ静かにしていてくれる。
あれこれ命令しないし、くどくどお説教もしない。
あたしのことをすっごくカッコいいって言う。パパのカノジョは、いまんとこ、ちょっといいセンいいているかもね。