絵本日記「1年365冊」

『108ぴきめのひつじ』 | 言の葉のうつわ

『108ぴきめのひつじ』

2024.08.28

いまいあやの  文渓堂 2011年

メイは眠れませんでした。これまで、こんなことはなかったのに。

ミルクを飲んでも、本を読んでも、目が冴えるばかり。そこで、ひつじの数を数えることにしました。

10ぴき・・・20ぴき・・・とうとう100ぴき・・・

そして、106ぴき、107ひき

あれ、108ぴきめは?

ゴツン!

ベッドのうしろの床で108ぴきめのひつじがのびていました。頭にたんこぶを作って。

ほかのひつじたちはベッドを飛び越して行ったのに、108ぴきめのひつじは上手にジャンプができないようです。

すると109ひきめが言いました。

「108がとびこせないと、あとがつかえて ぼくたちもねむれないんだ。」

メイとひつじたちは108ぴきめを手伝いましたが、うまくいきません。

そこで、メイはベッドに穴をあけました。108ぴきめのひつじは走り出し、ジャンプ!穴をすりぬけて、みごと、ベッドの向こう側に着地することができました。

メイもひつじたちも、みんなで仲良くまるまって、眠りました。

これからは、数えなくても、眠れるかな。

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