絵本日記「1年365冊」

『ぼくは、チューズデー ~介助犬チューズデーのいちにち~』 | 言の葉のうつわ

『ぼくは、チューズデー ~介助犬チューズデーのいちにち~』

2024.08.29

ルイス・カルロス・モルタルバン 作  ブレッド・ウィッター 共著  ダン・ディオン 写真  おびかゆうこ 訳  ほるぷ出版 2015年

チューズデーは小麦色をしたゴールデン・レトリバー。アメリかニューヨーク州にある介助犬養成施設で生後3日目から訓練を受け始め、2年後すべての訓練を終えて介助犬となりました。戦争で大けがをし、心と体に傷を負ったルイスと暮らしています。

毎朝、ぼく、チューズデーは大きな鼻でルイスを起こす。ルイスはぼくをぎゅっと抱きしめてくれる。

そのあと、キッチンに行って自分のお皿をとってきて、ルイスには靴と靴下を持ってきてあげる。薬もわすれちゃだめだよ。ぼくがいろいろすると、ルイスは「いいこだ、チューズデー、ほんとうに いいこだ」とほめてくれるよ。

そんなふうに二人の一日は始まります。二人はどこに行くにも、いっしょです。レストランでも、学校でも、タクシーにだっていっしょに乗ります。

この日は病院に。ルイスは毎週お医者さんに診てもらうんだ。病院からの帰り道、近くの公園でルイスがぼくのつなをはずす。そうすると、ぼくは普通の犬に戻って駆けまわったり、ほかの犬たちと追いかけっこしたりして遊ぶ。

お出かけが終わって家に帰ると、二人でお気に入りのビデオをみたり、おもちゃで遊んだりする。そして、ルイスはぼくの頭のてっぺんからしっぽの先までていねいにブラシをかけてくれる。耳の掃除もして、足の裏もきれいに拭いて、歯も磨いてくれる。そして二人でお祈りをして、ベッドに入る。

太い絆で結ばれているルイスとチューズデー。二人の様子がよくわかる写真でつづられた愛に満ちた絵本です。

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