2024.09.01
いとうひろし 作・絵 鈴木出版 1992年
長い雨があがりました。へびくんはお散歩に出かけました。
しばらくいくと、道の真ん中に大きな水たまりが!
ヘビくんは体が長いから、こんなのへっちゃら。ちょうど水たまりに橋をかけたようになったとき、「せなかをわたらせてもらえませんか」とありさんが。ありさんに続いて、でんでんむしやねずみたちも渡って行きました。
「もう わたってみるひと いませんか?」
「それじゃ、ぼくらも わたらせてもらおう」
「どうぞ どうぞ」
どかどかと犬が通っていきました。つづいて、ライオンも。それからゾウも。
へびくん、目を回してしまいました。自分で自分に「えらい えらい よくがんばった」
「もう わたるひと いないよね」
へびくんは水たまりの水をすっかり飲み干し、たっぷん たっぷん お散歩を続けました。