絵本日記「1年365冊」

『ヘビくんのおさんぽ』 | 言の葉のうつわ

『ヘビくんのおさんぽ』

2024.09.01

いとうひろし 作・絵  鈴木出版 1992年

長い雨があがりました。へびくんはお散歩に出かけました。

しばらくいくと、道の真ん中に大きな水たまりが!

ヘビくんは体が長いから、こんなのへっちゃら。ちょうど水たまりに橋をかけたようになったとき、「せなかをわたらせてもらえませんか」とありさんが。ありさんに続いて、でんでんむしやねずみたちも渡って行きました。

「もう わたってみるひと いませんか?」

「それじゃ、ぼくらも わたらせてもらおう」

「どうぞ どうぞ」

どかどかと犬が通っていきました。つづいて、ライオンも。それからゾウも。

へびくん、目を回してしまいました。自分で自分に「えらい えらい よくがんばった」

「もう わたるひと いないよね」

へびくんは水たまりの水をすっかり飲み干し、たっぷん たっぷん お散歩を続けました。

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