2024.09.03
馬場のぼる こぐま社 1996年
11ぴきのねこは、山の中で暮らしていました。
とらねこたいしょうの合図で、山小屋を出発して、えもの探しに出かけます。
ジャブ ジャブ ジャブ バッシャーン
どろぬまに見たことのないやつが。
きょうりゅうのこどもです。
ぬまからあがると、ぶるん ぶるんとどろみずをはねとばして、行ってしまいました。
次の日、がけのしたで昨日みたやつが泣いています。がけから落っこちてしまったようです。11ぴきのねこはロープで引っ張って助け出してやりました。
それからずいぶん経ったある日、ジャブが山小屋にやって来ました。大きくなったジャブは11ぴきを背中に乗せてお散歩。どろぬまに飛び込み、ねこたちはどろだらけに。
今日は魚の干物を作る日です。ねこたちは川で釣った魚を縄にとおして、たくさんの干物にしました。
すると、そこにジャブが。りんごが実った枝をくわえています。
ジャブはねこたちにりんごを渡して、縄をくわえて干物を全部持って行ってしまいました。
ねこたちはジャブに仕返しをしようと、昼寝をしているじゃぶにいたずらをして驚かせます。ジャブは森の奥に逃げていきました。
それから、ジャブに出会うことはなくなりました。どこへ行ってしまったのか…。
一年たったある日、ジャブがこどもを3びきつれて現れました。11ぴきのねこは大喜び!
ジャブの背中に乗ってお散歩し、どろぬまにも飛び込んで、みんな、どろだらけ。