絵本日記「1年365冊」

『はらぺこライオン』 | 言の葉のうつわ

『はらぺこライオン』

2024.09.16

ギタ・ウルフ 文  インドラブラミット 絵  酒井公子 訳  株式会社アートン 2005年

これはインドの民話の絵本。インドの伝統的な画風で描かれています。

お腹を空かせたライオンのシンガムは市場に出かけようと考えます。

途中でスズメのクルヴィに出会いました。とびかかろうとすると、クルヴィは、おもちを作るためにお米をついばんでいるのだから、どうせならおもちと私の両方を食べるのがいいのでは・・・それには、お砂糖とバナナ、ミルクにバター、壺と鍋とたきぎがいるから、持ってきてほしいと言います。シンガムは言われたものを揃えるために市場に向かいます。

市場では突然現れたライオンに驚いて、人々は村へ逃げ帰りました。

杭にこひつじがつながれています。食べようとすると、生で食べないで、人間がするように火で焼いて塩と胡椒で味付けをすると美味しいと言いました。そこで、シンガムは必要なものを揃えてくることにしました。

そして、人間の住む村へ行くと、人々はいろいろな物をシンガムに投げつけ、シンガムは驚いて逃げ出しました。

やっとのことで森にもどってくると、鹿のマーンがいました。こんどこそだまされない!生のまま食べてやると叫ぶと、マーンは別のライオンが自分の後ろ足のひづめに何か文字を書いたからそれを読んでほしくてあなたを待っていたと答えました。シンガムがそれを読んでやろうと身をかがめた瞬間、パッカーン!マーンはシンガムの体を後ろ足で思いっきり蹴飛ばしました。そして、全速力で逃げていきました。

シンガムはつぶやきました。「あしたは、ほんもののかりに でかけるとしよう・・・」

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