2024.09.17
えぐちりか 小学館 2014年
あるところに、パンのすきな王さまがいました。あるとき、国中のものをパンにするように命令しました。人々は大慌てで家をパンに作りかえました。
帽子やさんは慌ててパンの帽子を。くつやさんはパンのくつを。ヘットやさんは、パンのペットを作りました。
まちじゅうがパンになって王さまは大満足。
ある日、海水浴に行った王さまは、ベーグルの浮き輪で海に飛び込みました。ところがパンでできた浮き輪はどんどん海の底へ。パンでできたカヌーも海の底に沈んでしまいました。
王さまと家来は「かいパン」を脱ぎ捨てて必死に泳ぎ、なんとか岸までたどり着きました。
これに懲りた王さまは、やはり、パンは食べるに限ると思いました。