2024.09.27
かたやまけん 作・絵 福音館書店 2011年
ぼくは弟と散歩に行きました。そして、森でかけっこをしました。ぼくがびゅーっと走るとたちまち弟は見えなくなりました。
森の中は、暗くてうすきみわるい。
ぼくはだんだん怖くなってきました。弟のやつ、何をしているかな。「おーい」って呼んでみました。
そしたら森の奥からおばけが。あちからもこっちからも、おばけが現れ、ぼくはおばけに取り囲まれてしまいました。ぼくはおばけにつかまりそうになり、木の根っこにつまずいて転びました。
そして、そのまま目をつむっていました。しばらくして目を開けると、おばけはどこにもいなくなっていました。
また、森の中から「おーい」ていう声が。弟でした。ぼくたちは手をつないで家に帰りました。