2024.10.01
シド・ホフ 作・絵 小船谷佐知子 訳 徳間書店 1999年
ナガナガくんは自分のしっぽが見えないほど長い犬。犬小屋からもはみだしてしまう。
ほかの犬たちはソーセージみたいと笑ったけれど、一度にたくさんの子どもになでてもらえる犬なんて、ほかにいないはず。
飼い主のおばさんは年寄りでまずしかったけれど、とても優しかった。
ぐっと寒くなったある朝、おばさんはセーターを音であげましょうと言った。そして、ありったけのお金を持って毛糸を買いに行こうとした。
ぼくがこんなに長いから毛糸がたくさんいるんだ!おばさんにお金をつかわせるわけにはいかないから、家出をした。そして、お金持ちの家に飼われることになった。ごちそうもお腹いっぱい食べられたけれど、だんだんやさしいおばさんに会いたくてたまらなくなってきた。
そこで、家に帰ることにした。銀行から二人組のどろぼうがとびだしてきて、ナガナガにつまずいて転び、捕まった。ナガナガはご褒美のお金をたくさんもらい、おばさんの元へ帰った。
おばさんはそのお金で毛糸を買って、長い長いセーターを編んでくれた。