2024.10.02
和田誠 ほるぷ出版 1996年
シジミは公園に捨てられていたねこ。ショウちゃんが家に連れて帰った。ショウちゃんの家の人たちは、目やにをふいて、スポイトでミルクを飲ませてくれた。
台所で寝ているところを見たお母さんが「シジミがおちてるみたいね」と言ったので、名前はシジミに決まった。
家の人たちはとてもかわいがってくれた。ごく平凡なねこの日常を送って穏やかに暮らしていた。ある日、ショウちゃんの部屋の窓を開けて知らないおじさんが入って来た。シジミはニャアニャアなきながらおじさんについていった。そうしたら、おじさんはシジミを部屋に閉じ込めた。
どろぼうはお母さんが銀行からおろしたばかりのお金をとっていった。
半年たったとき、ケイサツの人が来て、ねこはいますかと言う。おかあさんがシジミを見せた。「ドロボウがつかまりました。ねこのいるうちにはいったというので、たしかめにきたんです」
お母さんはシジミをだいて証拠写真を撮った。ニッコリしたら、ケイサツのひとが「わらわなくていいです」と言った。
私の友人宅にも「シジミ」というねこがいます。この絵本のシジミと同じように、そのシジミも幸せに暮らしています(=^・^=)