2024.10.06
今日は一編の詩をご紹介いたします。
本日、リレー・フォー・ライフが岐阜市で開催されます。会場はみんなの森 ぎふメディアコスモス。12:00~18:30です。
日が暮れるとみなさんにメッセージやイラストを描いていただいたランタンに灯りがともされ、ルミナリエの時間になります。
そこで私が朗読させていただくのがこの詩です。
会場に来ることが叶わなかった多くの人たちを思い、医療従事者をねぎらい、がん征圧をめざして、一歩のあゆみを進めましょう。
岐阜で朗読する文言で掲載いたします。
『エンプティテーブル』
この小さなテーブルは、尊厳と名誉の象徴です。
これは、ここに来ることができなかった 愛する人の席です。
がんを宣告された人たち、ルミナリエの灯を捧げた 大切な人たちの席です。
小さなテーブル
それは、時にたった1人で病と闘う患者のはかなさの象徴。
白いテーブルクロス
それは、命を懸けた闘いを支える 医師、看護師、研究者たちの象徴。
花瓶の一輪のバラの花
それは、家族や友人の揺るぎない愛情と 病と闘う強い意思の象徴。
花瓶のピンクのリボン
それは乳がんに限らず、がんの治療法開発を支えている多くの人々の襟に飾られてきたリボンの象徴。
皿の上の一切れのレモン
それは、この重大な病との 苦い闘いの象徴。
皿の上にちりばめられた塩
それは、数えきれない患者の苦しみの涙と愛する人を失った家族や友人が流した涙の象徴。
ふせられたグラス
それは、今日のこの日を共に祝うことができなかった人々への追悼。
でも、このキャンドルは私たちの心にともる希望の光。
サバイバーがくれる希望の光。
リレーで集められた基金と、医療に携わる人々の努力によってもたらされるがん根絶への希望の光。
1つの世界、がん撲滅への1つの希望。
あなたの一歩が世界を変えるのです。