2024.10.14
シンシア・ライラント 作・絵 まえざわあさえ 訳 ひさかたチャイルド 2013年
天国への道には、草のいい香りがしています。
ねこはこの道を通って天国に行くのです。
天国のドアの前で天使が待っていてくれます。
天使は「よく きたね」と言って、ねこにおいしいお水を出してくれます。
そして、ねこは天使になります。
「さあ、きみも てんしになるんだよ」
天国にはねこのための木が生えています。
ねこの好きなおもちゃも次々に出てきます。
おなかがすいたら神さまの台所へ行きます。
テーブルにはごちそうが山盛り。
神さまは、どのねこもうんと可愛がってくれます。
天使になったねこは、ときどき遠くの青い星を眺めて、いろいろなことを思い出します。
むかし くらしていた いえのこと―
かわいがってくれた ひとのこと―