絵本日記「1年365冊」

『かめとからすとはちのおんがえし』 | 言の葉のうつわ

『かめとからすとはちのおんがえし』

2024.10.17

おざわとしお 再話  しのはらよしたか 絵  くもん出版 2017年

これは岐阜県に伝わる民話だそうです。

村のお百姓の息子が油を買ってくるように言いつけられて出かけます。

途中で子どもたちがかめをいじめているのをみつけ、お金を渡してかめを放してやりました。

少し行くと、次ははからすがいじめられています。若者はまたお金を渡して、からすを助けてやりました。

さいごは、いじめられているはちを助けました。こうして、お金はすっかり無くなってしまいました。

おかあさんは怒って若者を追い出しました。

若者は助けたかめに誘われて長者の家に着きました。娘のお婿さんを求める貼り紙がしてありました。

長者は広大な松林の松の木の本数を数えて来いと若者に命じました。からすが若者に松の木の数を教えました。

びっくりした長者は、こんどはどれが娘かあててみよと座敷に通しました。同じ着物を着た若い女性が8人座っています。若者ははちに教えられたとおりに答えました。

こうして、若者は長者の家の婿となり、幸せに暮らしたということです。

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