絵本日記「1年365冊」

『としょかんやさん』 | 言の葉のうつわ

『としょかんやさん』

2024.11.06

魚瀬ゆう子 文  水上悦子 絵  桂書房 2018年

富山県舟橋村は日本一小さな村です。

その村の図書館にカモシカが飛び込んできたという「事件」がありました。

その出来事から生まれた絵本の第二作です。

ニホンカモシカのカーモくんは、ふなはし図書館に通っているうちに、ぼくもとしょかんやさんになろうと決めます。

読まなくなった本をちょうだいとともだちに頼みました。ウサギさんからのニンジンの絵本はところどころにかじったあとがあります。タヌキくんのばけかたの本には、ばけるときに使う葉っぱが一枚ふろくについています。カーモくんはのこぎりぎこぎこ、本棚も作ります。

こうして、としょかんやさんがオープン。大勢のともだちがやって来ました。みんなが借りたい本をカーモくんは次から次へと断ってしまいます。みんなは怒って帰って行ってしまいました。

ふなはし図書館のお姉さんに「としょかんやさん、うまくいっているの」と聞かれ、カーモくんはしょんぼり。図書館のみんなの楽しそうな様子を見て、カーモくんは大急ぎで飛び出していきました。

おねえさんが心配して訪ねると・・・キツネさんが読み聞かせをして、クマさんが高いところの本をリスさんにとってあげ、カーモくんはカウンターで本の貸し出しをしています。

そこには「もりのみんなのとしょかん」という看板が掛けられていました。

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