絵本日記「1年365冊」

『ウリオ』 | 言の葉のうつわ

『ウリオ』

2024.11.11

室井滋 文  長谷川義史 絵  世界文化社 2013年

長野県に暮らす室井さんのお友だちのイノシシの生い立ちを元に書いたそうです。

人と動物、気持ちが通じ合うこともあれば、そうじゃないときもある。

マー君の家で飼われることになったウリ坊。

マー君は公園に連れて行ってくれる。ももちゃんは原っぱへ散歩に出かける。ママさんは毎晩体をブラッシングしてくれる。ウリ坊はパパさんの晩酌につきあって、いっしょに野球やサッカーの応援をする。

みんなに可愛がられながら育ったウリ坊は体がずいぶん大きくなり、毛はゴワゴワに・・・とうとう庭で飼われることになった。ウリオはひとりぼっちになった気分。

ある日、山に帰ろうと思ったウリオは家を飛び出した。近所中が大騒ぎに。公園の噴水で水を飲んでいると、鉄砲を持った人たちに囲まれた。撃たれそうになった時、ママさんが走り込んできて、みんなを止めた。ママさんはブラシを持ってきていた。ウリオは寝転んで大好きなブラッシングをしてもらった。

家に帰ったウリオのために、パパさんが庭にウリ坊ランドを作ってくれた。

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