2024.12.03
やまぐちつねお 文 こやまあやか 絵 NPO法人日本動物介護センター 2020年
災害救助犬じゃがいもの絵本です。
東北大震災から3カ月経った6月。福島県飯館村で6頭の小犬が生まれました。
可愛い子犬たちですが、飼い主の井上さんは困ってしまいました。避難所には連れていけないのです。
犬を保護する団体の山口さんが子犬たちを引き取ってくれました。シェルターには福島県の犬がたくさんいます。
里親を募集して、子犬たちはつぎつぎにもらわれていきます。ところが、黒い子犬だけが残りました。山口さんはじゃがいもと名づけたその犬を災害救助犬にすることに決め、訓練を始めました。
訓練を始めて1年。災害救助犬の試験を受けました。不合格でした。
それからも毎日訓練を続け、とうとう11回目の試験で合格できたのです。そんなじゃがいものがんばりは全国の人たちを励ましました。
じゃがいもと訓練士さんは今日も訓練に励んでいます。じゃがいもが活躍する場がないことを祈りながら。