2024.12.11
森山京 文 西脇茅子 絵 講談社 2002年
いすが壊れたので、くまさんは新しいいすを作るために森へ木を切りに出かけました。
よさそうな木をみつけて斧をふりあげると、「まってー。わたしの うちを こわさないで!」りすのおくさんが木の上から叫びました。くまさんはあわててあやまりました。
新しい木をみつけました。おのをふりあげようとすると、「まって くれ!うちの こどもが その なかに いるんだよ。」とおおさわぎしたのは、きつつき。くまさんはなんべんもあやまりました。
やっとつぎの木をみつけましたが、こんどはうさぎのふうふがとびだしてきました。
そんなわけで、いすを作る木がみつからなくて、くまさんはくたびれて腰をおろしました。
すると、ねずみのおばあさんがやって来て、その木をどけてほしいと頼まれます。くまさんは足元に倒れている木をもらって帰ることにしました。
その木でいすをつくり、テーブルもつくり、まだまだ余っていましたので、小さないすをたくさん作りました。
森の仲間たちがたくさんやって来ていすに座っている最後のページは幸せな光景です。