絵本日記「1年365冊」

『くまさんのいす』 | 言の葉のうつわ

『くまさんのいす』

2024.12.11

森山京 文  西脇茅子 絵  講談社 2002年

いすが壊れたので、くまさんは新しいいすを作るために森へ木を切りに出かけました。

よさそうな木をみつけて斧をふりあげると、「まってー。わたしの うちを こわさないで!」りすのおくさんが木の上から叫びました。くまさんはあわててあやまりました。

新しい木をみつけました。おのをふりあげようとすると、「まって くれ!うちの こどもが その なかに いるんだよ。」とおおさわぎしたのは、きつつき。くまさんはなんべんもあやまりました。

やっとつぎの木をみつけましたが、こんどはうさぎのふうふがとびだしてきました。

そんなわけで、いすを作る木がみつからなくて、くまさんはくたびれて腰をおろしました。

すると、ねずみのおばあさんがやって来て、その木をどけてほしいと頼まれます。くまさんは足元に倒れている木をもらって帰ることにしました。

その木でいすをつくり、テーブルもつくり、まだまだ余っていましたので、小さないすをたくさん作りました。

森の仲間たちがたくさんやって来ていすに座っている最後のページは幸せな光景です。

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