絵本日記「1年365冊」

『化石のよぶ声がきこえる 天才恐竜ハンター ウェンディ・スロボーダ』 | 言の葉のうつわ

『化石のよぶ声がきこえる 天才恐竜ハンター ウェンディ・スロボーダ』

2025.01.06

へレイン・ベッカー 作  サンドラ・デュメイ 絵  木村由莉 訳・監修  くもん出版 2022年

ウェンディ・スロボーダは、世界でもっともすぐれた恐竜ハンターの一人として、活躍しています。

12歳の時にはじめて化石を発見し、大学では化石を掘りだしたり、保護したり、修復したりする技術を学びました。彼女がこれまでにみつけた化石は3000個以上にのぼります。

そんなウェンディの半生が描かれた絵本です。

遠足で何万年も前のサンゴの化石をみつけて先生にほめられてから、ウェンディは風が吹き抜ける岩の柱の間をぬって、化石さがしをするようになりました。かつて地球上を動きまわっていたふしぎな姿の生き物が、「いま」にのこしてくれたものを。

大人になったウェンディは世界中を旅して化石を探しました。でも、いちばん好きなのは家のすぐ近くで化石さがしをすること。

あるとき、ウェンディは角竜類だと思われる生き物の頭骨の化石をみつけました。岩の奥にはまだうもれたままの骨があることも突き止めました。

みんなで掘っても4年以上の月日がかかりました。そして、学者たちが骨をつなぎ合わせると、それは、全く新しい恐竜の骨だとわかりました。

その恐竜には「ウェンディケラトプス」という名前がつけられました。

いつのまにかウェンディは「化石のよぶ声がきこえる人」とよばれるようになりました。ウィンディは今日も化石のよぶ声に耳をかたむけています。

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