2025.02.06
マリア・クラレット 岸田今日子 訳 文化出版局 1986年
バレンタインデーが近くなって、街にはチョコレートがあふれていますね。
ヨーロッパではイースターが近くなると、うさぎの形をしたチョコレートがお店に並びます。
うさぎのチョコレートは、子うさぎのパーティのいたずらが元になっていたんというお話です。
パーティはおとうさんとおかあさん、そして二人のおねえさんと暮らしていました。
おとうさんは絵描きさんで、イースターの卵に絵を描く仕事をしていました。
三人姉妹は卵を集めるお手伝い。
ある朝、おかあさんはそんな三人にチョコレートケーキを焼いてあげようと早起きをして、チョコレートをおなべいっぱいに溶かしました。そして、冷ますために台の上に置きました。
いいにおいで目が覚めたパーティー。チョコレートをなめてみたくて椅子にのぼって手を出したとたん、椅子が倒れて、頭からチョコレートをかぶってしまいました。
まるでチョコレートできたうさぎのよう。
それを見たパパにいいアイデアが生まれました。パーティをモデルにして、木のうさぎを彫ったのです。それを元に木型をつくり、中にチョコレートを流し込んで、チョコレートうさぎの完成。
その日から、お店にはうさぎの形をしたチョコレートがたくさん並ぶようになりました。