絵本日記「1年365冊」

『ちょうどいいよ』 | 言の葉のうつわ

『ちょうどいいよ』

2025.02.08

竹下文子 作  鈴木まもる 絵  佼成出版社 2010年

ゆいちゃんはもう小さい赤ちゃんじゃない。でも、大きいお姉さんでもない。

赤ちゃんのときの真っ白い帽子、もうかぶれない。おかあさんのよそいきのお洋服はだぶだぶのぶかぶか。

レストランの赤ちゃん椅子はもういらない。けれど、パレードはおとうさんに肩車してもらわないと見られない。

保育園では先生が「ちいさい おともだちに やさしくしてあげてね」って。公園では、サッカーをしていたお兄さんたちに言われちゃった。「あぶないから ちいさいこは あっちへいって」

ゆいちゃんは、おおきいの?ちいさいの?

きっと「おおきい」と「ちいさい」の間の、ちょうどいい大きさなんだね。

最後のページの親子三人の光景に、とっても幸せ気分になります。

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