2025.02.08
竹下文子 作 鈴木まもる 絵 佼成出版社 2010年
ゆいちゃんはもう小さい赤ちゃんじゃない。でも、大きいお姉さんでもない。
赤ちゃんのときの真っ白い帽子、もうかぶれない。おかあさんのよそいきのお洋服はだぶだぶのぶかぶか。
レストランの赤ちゃん椅子はもういらない。けれど、パレードはおとうさんに肩車してもらわないと見られない。
保育園では先生が「ちいさい おともだちに やさしくしてあげてね」って。公園では、サッカーをしていたお兄さんたちに言われちゃった。「あぶないから ちいさいこは あっちへいって」
ゆいちゃんは、おおきいの?ちいさいの?
きっと「おおきい」と「ちいさい」の間の、ちょうどいい大きさなんだね。
最後のページの親子三人の光景に、とっても幸せ気分になります。