絵本日記「1年365冊」

『ことりのうち』 | 言の葉のうつわ

『ことりのうち』

2025.02.18

さとうわきこ 作・絵  福音館書店 2008年

ばばばあちゃんは外で小鳥の声をきいた。

「ことりの きれいな こえを きいていると きぶんが いいね。そうだ、ことりが いっぱい くるように ことりのうちを つくろう」

みんなはてんでに小鳥の家を作り、木にとりつけた。

ばばばあちゃんは昼寝用のござを持ってきた。

小鳥が集まり始めたとき、バサ バサ バサ・・・・・・大きくてへんてこな鳥がやって来た。この鳥には大きな巣をつくってやろういうことになった。

大きな巣ができあがると、鳥は巣に入って暴れ始めた。体は大きいけれど、実はまだ小鳥。おかあさんとはぐれた迷子だった。そこで、ばばばあちゃんはござを丸めてメガホンにして、その鳥のギャツー ギギギーギャッ グゲーガギ という鳴き声を拡散した。

その声をきいて、バサン!バサン!バサン!とものすごく大きなおかあさんどりがやって来た。へんてこな鳥はおかあさんどりの背中に乗って帰って行った。

ばばばちゃんとみんなは、残った大きな巣で小鳥の声をききながらお昼寝をした。

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