2025.02.18
さとうわきこ 作・絵 福音館書店 2008年
ばばばあちゃんは外で小鳥の声をきいた。
「ことりの きれいな こえを きいていると きぶんが いいね。そうだ、ことりが いっぱい くるように ことりのうちを つくろう」
みんなはてんでに小鳥の家を作り、木にとりつけた。
ばばばあちゃんは昼寝用のござを持ってきた。
小鳥が集まり始めたとき、バサ バサ バサ・・・・・・大きくてへんてこな鳥がやって来た。この鳥には大きな巣をつくってやろういうことになった。
大きな巣ができあがると、鳥は巣に入って暴れ始めた。体は大きいけれど、実はまだ小鳥。おかあさんとはぐれた迷子だった。そこで、ばばばあちゃんはござを丸めてメガホンにして、その鳥のギャツー ギギギーギャッ グゲーガギ という鳴き声を拡散した。
その声をきいて、バサン!バサン!バサン!とものすごく大きなおかあさんどりがやって来た。へんてこな鳥はおかあさんどりの背中に乗って帰って行った。
ばばばちゃんとみんなは、残った大きな巣で小鳥の声をききながらお昼寝をした。