絵本日記「1年365冊」

『はるかぜのたいこ』 | 言の葉のうつわ

『はるかぜのたいこ』

2025.02.20

安房直子 作  葉祥明 絵  金の星社 1980年

秋が終わり、野原のすすきはすっかり枯れていました。

ある日、くまのがっきやにさむがりのうさぎがやって来ました。セーターの上にオーバーを着て、厚いくつしたにブーツ、手袋とえりまき。それにマスクもかけていました。

うさぎはがっきやの前で「はっくしょん」。くまにあったかくなるいい方法はないかとたずねます。

くまは大きなたいこをうさぎに叩くように言いました。

うさぎはマスク、てぶくろ、えりまきをはずして、たいこを力いっぱい叩き、目をつぶりました。春のよもぎの野原にいる気持ちになりました。もう一つ叩いて目をつぶると、こんどは、菜の花のにおいが。小鳥の声もきこえてきました。

うさぎはどんどん叩きました。すると、ほんとうにあたたかくなって、オーバーも脱ぎました。

うさぎはその大きなたいこを買って、ころがして帰っていきました。

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