絵本日記「1年365冊」

『きりかぶのきりじいちゃん』 | 言の葉のうつわ

『きりかぶのきりじいちゃん』

2025.03.09

なかやみわ  小学館 2020年

いっぽんの「き」がありました。春にはきれいな花を咲かせ、夏には青々としげった葉っぱで木かげを作りました。
やがて年取った「き」は切られて、きりかぶになってしまいました。もうすっかり役立たずになったと悲しみました。


そこへうさぎのきょうだいがやって来て、「あなたを かりても いいですか?」と聞きます。きりかぶは驚いて「こんな わたしで よければ、どうぞ」と答えました。
うさぎのきょうだいはきりかぶの上でこまあそびを始めました。きりかぶの頭の上でこまわくるくると回りました。


次にやって来たりすたちはきりかぶをテーブルにして、紅茶とクッキーでお茶会を楽しみました。
ありたちはきりかぶの短く残った枝にはっぱのブランコをかけました。きりかぶがふーっと息をはくとブランコはゆらゆら揺れて、ありたちは大喜び。

そんなふうにして、みんながきりかぶをかりたいと言いました。
ねずみたちは、きりかぶをお花で飾ってけっこんしきをしました。きりかぶのうえには着飾った花婿と花嫁が。


きりかぶはみんなの役に立っていることに気がつきました。そして、これからは「きりかぶ」として、みんなを喜ばせようと思いました。
いつしかきりかぶはみんなから「きりじいちゃん」と呼ばれるようになりました。

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