2025.03.11
指田和 文 伊藤秀男 絵 ポプラ社 2013年
今日は祈りの日。
2011年3月11日、地震が起きた午後2時46分、岩手県の海岸から数百メートルの位置にある鵜住居小学校と釜石東中学校の子どもたちは、近くの園児たちを乗せた台車を押して、高いところへと逃げました。ほとんどの子どもたちが助かり、「釜石の奇跡」と呼ばれています。
その出来事を小学生の男の子の目から描かれた作品です。伊藤秀男さんの絵の迫力に圧倒されます。「命を守る」とはこういうことなのですね。
「てんでんこ」とは「てんでんばらばら」という意味。三陸地方では、古くから「津波起きたら、てんでんこだ」と伝えられてきたそうです。