絵本日記「1年365冊」

『きたかぜとたいよう』 | 言の葉のうつわ

『きたかぜとたいよう』

2025.03.18

ラ・フォンテーヌ 文  ブライアン・ワイルドスミス 絵  わたなべしげお 訳  らくだ出版 1977年

ある朝、北風と太陽が旅人を見かけました。

旅人は新しいコートを着ていました。北風と太陽は旅人のコートを脱がせようと競うことになりました。

北風はびゅーびゅーびゅーと吹きつけました。動物たちは怖がり、港では船が沈みました。

北風は吹いて吹いて吹きまくりましたが、旅人は風に飛ばされないようにコートの前をしっかり合わせました。

次は太陽の番です。太陽は柔らかい熱と光を出しました。

みつばちや蝶が舞い、花が開きました。人々は外へ出ておしゃべりを始めました。

馬に乗った旅人は、汗をかき、服を脱ぎ、川で泳ぎ始めました。

太陽はあたたかさとやさしさで、旅人のコートを脱がせたのでした。

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