2025.03.30
マガーガレット・ワイズ・ブラウン 文 レナード・ワイズガード 絵 江國香織 訳
ほるぷ出版 2004年
こいぬのマフィンは風邪をひいて、今日は一日寝床で過ごすことになりました。じっと耳をそばだてていると、いろんな音が聞こえてきます。
ホウキで床を掃く音は、しゃっしゃっしゃっしゃ
テーブルの上のスプーンを片づける音、ちゃらんかちゃり、ちゃらんかちゃり
お風呂にお湯をためる音は、どうどう、ざあざあ、ぼうぼう、ざあざあ
マフィンはお家の中で聞こえる音も、外からの音も聞きながら過ごしました。
暗くなって電気がつきました。マフィンの様子を見るために、みんなが階段を上がってきます。
小さな男の子の足音は、ぴた、ぴた、ぴた
たん、たん、たんはお母さんで、どん、どん、どんはお父さん。
お手伝いさん(原文では「りょうりにん」)は、どしん、ぱたん、どしん、ぱたん
最後にそっとあがってきたのは、ねこ。みんなはマフィンに贈り物を持ってきました。
お手伝いさんが持ってきてくれた晩ごはんを食べて眠ると、マフィンはすっかり元気に。
表に出て、鳥の声やトラックの音を聞きました。