絵本日記「1年365冊」

『おへやのなかのおとの ほん』 | 言の葉のうつわ

『おへやのなかのおとの ほん』

2025.03.30

マガーガレット・ワイズ・ブラウン 文  レナード・ワイズガード 絵  江國香織 訳

ほるぷ出版 2004年

こいぬのマフィンは風邪をひいて、今日は一日寝床で過ごすことになりました。じっと耳をそばだてていると、いろんな音が聞こえてきます。

ホウキで床を掃く音は、しゃっしゃっしゃっしゃ

テーブルの上のスプーンを片づける音、ちゃらんかちゃり、ちゃらんかちゃり

お風呂にお湯をためる音は、どうどう、ざあざあ、ぼうぼう、ざあざあ

マフィンはお家の中で聞こえる音も、外からの音も聞きながら過ごしました。

暗くなって電気がつきました。マフィンの様子を見るために、みんなが階段を上がってきます。

小さな男の子の足音は、ぴた、ぴた、ぴた

たん、たん、たんはお母さんで、どん、どん、どんはお父さん。

お手伝いさん(原文では「りょうりにん」)は、どしん、ぱたん、どしん、ぱたん

最後にそっとあがってきたのは、ねこ。みんなはマフィンに贈り物を持ってきました。

お手伝いさんが持ってきてくれた晩ごはんを食べて眠ると、マフィンはすっかり元気に。

表に出て、鳥の声やトラックの音を聞きました。

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