2025.04.21
ジュディス・ヴィオースト 作 金原瑞人 訳 はたこうしろう 絵 文渓堂 2011年
お互い気になってしかたないのに、素直になれないジャネットとリチャード。二人の往復書簡のお話です。
「もと友だちのジャネット」「もと友だちのジャネット」と書いて、手紙のやりとりをしています。それが、途中からは「ジャネット」「リチャード」に。そんなところにも、二人の心理が表れていますね。
どうやら、ジャネットはリチャードがキャプテンをつとめている野球チームに入りたいらしいのです。女の子は入れないとリチャード。互いににくたらしいことを書きながら手紙のやりとり続きます。
すると、メンバーがヘントーセンの手術をするからキャッチャーをやらせてもいいとリチャードから連絡が来ます。ジャネットはピッチャーならやってもいいと返事をします。
外野、ファーストと次々にリチャードが提案します。ジャネットは女子の選手4人まとめてやらせてほしいと提案。
ともかく、二人はさいごには仲良く寄り添っているのでした。
二人の手紙も愉快ですが、はたさんの絵がとっても魅力的。鉛筆の線がこんなにも素敵だなんて、感激です。