絵本日記「1年365冊」

『ぼくはぼくだよ』 | 言の葉のうつわ

『ぼくはぼくだよ』

2025.05.05

内田麟太郎 文  藤井克彦 絵  あすなろ書房 1991年

なんの色にも変われるカメレオン。そのカメレオンが、自分の本当の色は何色だろうかと悩んでいるとしたら・・・。

とうさんに聞いた。

「ぼくの、ほんとうのいろは、なにいろなの」

「しらんなぁ」

かあさんにも聞いてみた。

「うまれたときは、どんないろだったの」

「あなたが、すぐ みてしまった すなのいろよ」

ぼくには、ぼくのいろが ないのだろうか。

ぼくはまわりをみないように、しっかり目をつぶった。

目をあけると、クロヒョウがいた。

ぼくは目をつぶって、空からはみ出すほどの太陽を思い浮かべた。

クロヒョウは目がくらんで、落ちていった。

子どもたちみんなに、あなたはあなたのままでいいんだよと伝えたい。

今日は子どもの日ですね。

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