絵本日記「1年365冊」

『まいごのフォクシ―』 | 言の葉のうつわ

『まいごのフォクシ―』

2025.05.07

イングリ&エドガー・ドーレア 文と絵  うらべちえこ 訳  岩波書店 2002年

フォクシ―はきつねそっくりの小さな犬。ごしゅじんである男の子は「フォクシー!」ときぃきぃ声で呼びます。

男の子が持っている骨を追いかけてフォクシーはおすわりをしたり、さかだちをしたり。骨がほしくてたまらないのですが、男の子は別のことを思いついて骨をポケットに入れて外に出ていきました。骨がほしいフォクシーはごしゅじんの後を追って駆けていきました。

ところが、フォクシーは迷子になってしまいました。一人の太っちょのおじさんが座り込んでいたフォクシーを抱いて、家に連れて帰りました。

しんせつそうなおじさんは「はらぺこの、きつねにそっくりだから、フォクシ―に、しよう」と言いました。

おじさんは飼っているねことおんどりと同じように、フォクシ―にも芸を教えました。新しい芸を覚えるとおじさんはご褒美をくれます。フォクシーはいろいろなことができるようになりました。

そして、フォクシーは派手な衣装を着て、舞台にあがりました。

芸を披露して拍手喝さいを受けているときに、客席にいた男の子が立ちあがり、きぃきぃ声で「フォクシー!」と呼んだのです。

フォクシ―は一目散に男の子の走り寄って腕の中に飛びこみました。

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