絵本日記「1年365冊」

『あまがえるのかくれんぼ』 | 言の葉のうつわ

『あまがえるのかくれんぼ』

2025.06.13

たてのひろし 作  かわしまはるこ 絵  世界文化社 2019年

池のそばの草むらにラッタとチモ、アルノーの3びきのあまがえるがいます。

3びきは今日もかくれんぼ。ラッタは木のくぼみにかくれました。

チモはきれいなお花をみつけてかくれようとしましたが、かまきりがお花の上にいて、「きゃっ!」おどろいてとびおりてしまいました。そこをアルノーにみつけられてしまいました。

ラッタはなかなかみつかりません。チモも心配になってきました。

「ぼくは ここだよ」とラッタは2ひきの前にとびおりました。すると、アルノーとチモはびっくり。ラッタのからだの色が変なのです。黒くなっています。水につかって洗ってもとれません。それどころか、ますます黒っぽくなっていきます。そして、アルノーとチモのからだの色も変わってきました。みんな泣き出してしまいました。

そのとき、おおきな音が。さぎが食べ物をさがしにきたのです。

「もう だめだ・・・・・・」

でも、さぎは飛び去っていきました。3びきは地面の色になってちぢこまっていたので、さぎにみつからずにすんだのです。喜んだ3びきのからだは元のみどりにいろに。

あまがえるはおとなになるにつれて、からだの色がまわりとそっくりに変わるようになるんですって。

生物画家として知られるお二人の素敵な作品です。

『あまがえるのかくれんぼ』 | 言の葉のうつわ 『あまがえるのかくれんぼ』 | 言の葉のうつわ

お問い合わせ

講演依頼や読み聞かせなど
お気軽にお問い合わせください