2025.06.13
たてのひろし 作 かわしまはるこ 絵 世界文化社 2019年
池のそばの草むらにラッタとチモ、アルノーの3びきのあまがえるがいます。
3びきは今日もかくれんぼ。ラッタは木のくぼみにかくれました。
チモはきれいなお花をみつけてかくれようとしましたが、かまきりがお花の上にいて、「きゃっ!」おどろいてとびおりてしまいました。そこをアルノーにみつけられてしまいました。
ラッタはなかなかみつかりません。チモも心配になってきました。
「ぼくは ここだよ」とラッタは2ひきの前にとびおりました。すると、アルノーとチモはびっくり。ラッタのからだの色が変なのです。黒くなっています。水につかって洗ってもとれません。それどころか、ますます黒っぽくなっていきます。そして、アルノーとチモのからだの色も変わってきました。みんな泣き出してしまいました。
そのとき、おおきな音が。さぎが食べ物をさがしにきたのです。
「もう だめだ・・・・・・」
でも、さぎは飛び去っていきました。3びきは地面の色になってちぢこまっていたので、さぎにみつからずにすんだのです。喜んだ3びきのからだは元のみどりにいろに。
あまがえるはおとなになるにつれて、からだの色がまわりとそっくりに変わるようになるんですって。
生物画家として知られるお二人の素敵な作品です。