絵本日記「1年365冊」

『ちいさなおひっこし』 | 言の葉のうつわ

『ちいさなおひっこし』

2025.06.30

こむねゆら  偕成社 2006年

優しいタッチで描かれた絵本です。

4人と1ぴきの家族は、小さいけれど素敵な家に住んでいました。

ある日、したの女の子が「あたし、おおきくなったいたい」と言います。うえの男の子もそうだと言います。それに、おとうさんとおかあさんも、このごろ背が伸びたように感じていました。

だんだん家族4人は大きくなっていき、洋服もサイズが合わなくなっていきました。

どうやら、家のほうが小さくなっていくようなのです。家だけではありません。家の中にある物も小さくなっています。

おとうさんが玄関のドアをくぐれなくなってしまった日、庭に新しい家を建てることに決めました。家が小さくなった分、空き地が増えたので、新しい家を建てられそうです。

家の新築が完成したころ、小さな家はもっと小さくなっていました。

家族がのびのびと暮らし始めた頃、小さな手紙が玄関に差し入れられていました。「とても かわいい いえを みつけたので ひっこして きました」

いったい、誰が引っ越してきたのでしょうね。

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