2025.06.30
こむねゆら 偕成社 2006年
優しいタッチで描かれた絵本です。
4人と1ぴきの家族は、小さいけれど素敵な家に住んでいました。
ある日、したの女の子が「あたし、おおきくなったいたい」と言います。うえの男の子もそうだと言います。それに、おとうさんとおかあさんも、このごろ背が伸びたように感じていました。
だんだん家族4人は大きくなっていき、洋服もサイズが合わなくなっていきました。
どうやら、家のほうが小さくなっていくようなのです。家だけではありません。家の中にある物も小さくなっています。
おとうさんが玄関のドアをくぐれなくなってしまった日、庭に新しい家を建てることに決めました。家が小さくなった分、空き地が増えたので、新しい家を建てられそうです。
家の新築が完成したころ、小さな家はもっと小さくなっていました。
家族がのびのびと暮らし始めた頃、小さな手紙が玄関に差し入れられていました。「とても かわいい いえを みつけたので ひっこして きました」
いったい、誰が引っ越してきたのでしょうね。