2025.08.02
たむらじげる 株式会社メディアファクトリー 1998年
たむらしげるさんのダイナミックでロマンチックな作品。海はこの世とあの世の間に横たわっているのかもしれない。
ねこを連れて海原を進むおじいさん。ガラスでできた海の上でたき火をし、寝袋で眠る。昔、船乗だった頃の夢を見ながら。
目を覚ますと画家のRが登場。あと6時間で全身が現れるクジラの絵を描き始めた。午後になるとうわさを聞きつけて人々が海に集まってきた。「ライムじいさんが生きていたらなあ。これを見て、どんなに喜んだだろう。」
おじいさんはちゃんと見ている、この光景を。