2025.08.05
田島征三 偕成社 1981年
家にもらわれてきた山羊はあまりに鳴くので静かにしてという願いを込めて「しずか」と名づけられました。この絵本は「家畜と飼い主の絵日記のようなもの」だと田島さんは語っています。
春のある日、父さんと母さんがこやぎを連れてきました。なほこはこやぎと仲良しになりました。つなを放しても平気です。
あんまり跳ね回って、川を飛び越えて畑の向こうのおじいさんとおばあさんの家に飛び込んじゃいました。そして、お膳の上に乗って、なんと豆のようなうんちを!
その日からなほこはこやぎがどんなに鳴いてもつなをとかなくなりました。
こやぎがメヘヘヘ メヘヘヘとうるさく鳴くと、とうさんもかあさんも「しずかにして!」とどなります。こやぎはいつのまにか「しずか」という名前になりました。