絵本日記「1年365冊」

『ぼくのだ!わたしのよ! 3びきの けんかずきの かえるの はなし』 | 言の葉のうつわ

『ぼくのだ!わたしのよ! 3びきの けんかずきの かえるの はなし』

2025.08.17

レオ=レオニ  谷川俊太郎 訳  好学社 1989年

にじがいけの真ん中の小さな島に、3びきのかえるがすんでいた。ミルトンとルーバートとリディア。明け方から夕ぐれまでけんかのしどおし。

ミルトンが池に入るなと叫び、ルーバーとは島から出ていけと言い、リディアは飛び上げりながら私の空気よと。

ある日、おおきなひきがえるが現れた。「ぼくのだ!わたしのよ!」という金切り声が聞こえてきて、心の休まる暇もないから、やめてくれと訴えた。

そのあとも、3びきは言い争いを続けていたが、突然かみなりがとどろき、滝のように雨が降り始めた。かえるたちはそれぞれ石にしがみついたが、その石も水の中に。ひとつだけ残った岩に3びきは揃ってしがみつき、嵐が去るのを待った。

雨はやんだ。なんと、3びきを救ってくれた岩はあのひきがえるだった。3びきはなかよく遊び始めた。

「みんな、みんなのものよ」

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