絵本日記「1年365冊」

『わけありりんごのアップルパイ』 | 言の葉のうつわ

『わけありりんごのアップルパイ』

2025.08.18

あさいゆうこ 作  あべまれこ 絵  B出版 2013年

今日はお母ちゃんの35歳のお誕生日。リクは夕食のカレーライスをひとりで作っている。お母ちゃんはお出かけ。そこへお父ちゃんがしょんぼりして帰ってきた。

お父ちゃんはお母ちゃんのプレゼントを買うために昼休みにデパートに行ったところ、入り口で台風の被害にあったリンゴを売っていたので一袋200円で買い、募金箱に千円札と間違えて一万円札を入れてしまったんだとか。そのためにお母ちゃんへの指輪のプレゼントが買えなくなり、傷のついたリンゴを下げて家に帰ってきたというわけ。リングがリンゴになったんや。

お父ちゃんはお風呂に入ってしまった。リクはいちばん大きなリンゴを取り出した。そのとたん、リンゴがしゃべりだした。林太郎というそのリンゴには妹が3人いて、全員が傷ついて袋の中に入っている。どうか生まれかわりたいと願っているから、よろしくと。

お風呂から上がってきたお父ちゃんと二人でアップルパイづくりに挑戦。焼きあがる頃にお母ちゃんが帰ってきた。

お母ちゃんはカレーを美味しそうに食べ、アップルパイに立てたろうそくを吹き消した。林太郎もちっちゃい声で「お・め・で・と・う」と言った。

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