2025.08.28
エゴン・マチーセン 作 松岡亭子 訳 こぐま社 1998年
「あるところに、いっぴきの ちっちゃな つるが いて―おっと まちがい、さるが いて」
と、こんな感じで、毎ページ、冒頭にことば遊びがあります。
私がとりわけ気に入っているのは、「オズワルドは ときどき まめを にる-おっと まちがい、ゆめを みる。」
さるたちの社会には「いばりや」が一人いる。それはボスざる。らんぼうで、いばりちらして、みんなにのみとりをさせる。
オズワルドもいばりやのまくらにさせられたりして・・・かわいそうなオズワルド。
あるとき、オズワルドは叫んだ。「いやだ!」そうしたら、ほかのさるたちも、大声で、いやだ・・・・・・いやだ・・・・・・・いやだ・・・・・・いやだ・・・・・・
いばりやは怒ったけれど、さるたちが逃げた木の上までは登れない。
さびしくなったいばりやがみんなに謝ったので、みんなは降りてきたんだって。