絵本日記「1年365冊」

『星をつるよる』 | 言の葉のうつわ

『星をつるよる』

2025.09.02

キム。サングン 文・絵  すんみ 訳  パイ・インターナショナル 2023年

がんばっても眠れない夜。みんな眠ったあとにひとりぼっち。

窓の外に見えるあかりにむかって「だれか あーそーぼー」と声をかけた。すると、のびてきた糸につかまって上へ上へ。お月さまのうさぎさんも眠れなかったんだ。

わたしたちだけではなく、カニさんもキツネさんもおおぐまさんもこぐまさんも眠れていなかった。みんなで三日月お月さまに腰かけて糸を垂らす。糸がいっせいに揺れ始め、みんなはそっちに引っ張られた。そこは星がたくさん集まったところ。みんなは大喜びで星たちの中で遊んだ。

そのうち、まぶたがだんだん重くなってきて・・・ひとりずつうさぎさんに抱きしめられてすやすやと眠ってしまった。

うさぎさんはみんなをそっと家まで送ると、星座のしたで眠りについた。

優しい優しいお話。まるでオルゴールを聴いているかのよう。

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