2025.10.20
はんだのどか 作・絵 アリス館 2010年
チョコレートは、とろーり あまくて、ああ おいしい! そのひみつは、カカオの木の中にねむっているよ。
南の国のカカオ農園。ここでチョコレートのもとは生まれる。カカオの実の中にはカカオ豆がつまっている。このカカオ豆たちがチョコレートになる。
白い果肉に包まれたカカオ豆たちを取り出して、バナナの葉のじゅうたんにねかせて、葉っぱのお布団でつつんであげる。1週間たつと、豆たちがチョコレート色になって出てくるよ。
次は、広いベッドのうえで豆たちは5日間ぐっすり眠る。そして、みんなでぎっしり袋に入り、遠くへ旅立つ。
日本の港に着いた。こんどはチョコレート工場へ。
おいしい味になったら、いろんな形に。ゆっくり冷やして、かたまるのを待つよ。それから、ひとつひとつおしゃれをする。
日本ではどこでも手に入るチョコレートにはこんなに多くの手間がかかっているということを知ると、食べ物への感謝の気持ちがいっそう強くなりますね。
「ありがとう」をチョコレートにも。