絵本日記「1年365冊」

『へびのクリクター』 | 言の葉のうつわ

『へびのクリクター』

2025.10.30

トミー・ウンゲラー  中野完二 訳  文化出版局 1974年

フランスのある小さな町に住んでいるボドさん。息子はブラジルで爬虫類の研究をしていました。

ある朝、郵便屋さんが丸い箱を届けてくれました。なかには息子からのお誕生日のお祝いのへびが入っていました。

へびは毒のない種類で、クリクターと名付けられ、ボドさんは子どものように可愛がり、世話をしました。クリクターはよく食べて、だんだん長くなりました。長い長いベッドで毎晩眠りました。

ボドさんは学校の先生でしたが、ある日、クリクターを学校に連れて行きました。クリクターは体をくゆらせてアルファベットや数字を表現しました。子どもたちとも楽しく遊びました。

ボドさんの家にどろぼうが入ったときには、クリクターは警官がかけつけるまでどろぼうをぐるぐる巻きにしていました。

勇ましい働きをしたので、クリクターは勲章をもらい、銅像が作られ、とうとうクリクターのための公園までできたということです。

まちじゅうの人から愛され、尊敬されて、クリクターは幸せに暮らしました。

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