絵本日記「1年365冊」

『スニッピーとスナッピー』 | 言の葉のうつわ

『スニッピーとスナッピー』

2025.11.02

ワンダ・ガアク 文・絵  さくまゆみこ 訳  あすなろ書房 1999年

二ひきのこねずみ、スニッピーとスナッピーは毎日原っぱで楽しく遊んでいました。暗くなると二ひきは急いで巣穴に帰ります。おかあさんは家族のためにセーターを編み、おとうさんはねずみしんぶんを読んでいます。おとうさんがいちばん熱心に読んだのはショクリョウダナのチーズのニュース。

ある日、二ひきはおかあさんの毛糸玉をころがしているうちに、大きなおうちにつきました。

ここならショクリョウダナがあるかみしれない。おうちの中には初めて見るものがいっぱい。とうとうチーズをみつけました。大きなかたまりにうっとり。でも、それはネズミトリだったのです。するとそこへおとうさんが現れました。そして、それがどんなに恐ろしいものかということを教えてくれました。

それからというもの、二ひきはけっして人間の家やねずみとりには近づきませんでした。おかげで、二ひきはいつまでもしあわせに暮らしましたとさ。

ワンダ・ガアクならではの世界観に引き込まれる絵本です。

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