2025.11.09
柴田愛子 文 伊藤秀男 絵 ポプラ社 2002年
がくとしゅうんたろう、ふたりは毎日あそびじまで遊んでいたのですが・・・。
ぜっこうだ!とうとう言ってやった。それからは毎日しゅんたろうは何も言わずにおれを見ていた。
ある日、あいこがしゅんたろうに、どうして、がくに絶交されているのかと聞いた。しゅんたろうはわからないと涙ぐんだ。すると、みんなが口々に言った。しゅんたろうは自分勝手に遊びを変える。いちばんじゃないと怒る。
「もう しないから ぜっこう といてほしい」しゅんたろうは小さな声で言った。
「いやだ!とけないね」
あいこは人人を許せないってよっぽどのことだと言った。がくが、じゃあどろぼうが許せるのかと聞いた。あいこは、どろぼうするのは悪いことだが、その人にはどろぼうになるわけがきっとあったのだと思う、だから、その人のことは許せると答えた。
それなら、人ごろしも許せるのかと聞かれ、あいこは人の命をとることだけは許せないと返した。
「ぜっこうを とく」
弁当の時間、しゅんたろうといっしょに食べた。うまかった。
