2025.11.22
にしかわおさむ ひかりのくに 2024年
森のそばの小さな家におじいさんと10ぴきのおばけとこいぬが住んでいました。
おばけたちは丘の上から町の景色を見るのが好きでした。おや、今日は赤い大きなテントが見えます。そして、しましまもようの車がサーカスのビラを配ってきました。おばけたちはサーカスに行きたいなと思いました。
その夜、みんながぐっすり眠りこんでいるとき、ドアがどーん どーん。窓から長いものがにゅーっとのびてきました。ぞうの子どもでした。ぞうの子どもは、のどが渇いているので水を飲ませてほしいと言います。しまうまのおじさんからアフリカの話を聞き、広い草原と大きな川で思いっきり遊びたいと思ってサーカスを抜け出したのでした。
おじいさんは遊んだ後はサーカスにもどることをぞうの子どもに約束させました。大喜びで遊んでいたら、川の対岸にパトカーや消防車がたくさん来ていて、スピーカーで叫ぶ声も聞こえます。
おじいさんは大きな声で、心配はいらないと伝え、みんないっしょにサーカスに戻りました。
サーカスのフィナーレに登場したぞうの親子の上には、おじいさんと10ぴきのおばけとこいぬ。拍手は鳴りやみませんでした。
