絵本日記「1年365冊」

『10ぴきのおばけ サーカスへいく』 | 言の葉のうつわ

『10ぴきのおばけ サーカスへいく』

2025.11.22

にしかわおさむ  ひかりのくに 2024年

森のそばの小さな家におじいさんと10ぴきのおばけとこいぬが住んでいました。

おばけたちは丘の上から町の景色を見るのが好きでした。おや、今日は赤い大きなテントが見えます。そして、しましまもようの車がサーカスのビラを配ってきました。おばけたちはサーカスに行きたいなと思いました。

その夜、みんながぐっすり眠りこんでいるとき、ドアがどーん どーん。窓から長いものがにゅーっとのびてきました。ぞうの子どもでした。ぞうの子どもは、のどが渇いているので水を飲ませてほしいと言います。しまうまのおじさんからアフリカの話を聞き、広い草原と大きな川で思いっきり遊びたいと思ってサーカスを抜け出したのでした。

おじいさんは遊んだ後はサーカスにもどることをぞうの子どもに約束させました。大喜びで遊んでいたら、川の対岸にパトカーや消防車がたくさん来ていて、スピーカーで叫ぶ声も聞こえます。

おじいさんは大きな声で、心配はいらないと伝え、みんないっしょにサーカスに戻りました。

サーカスのフィナーレに登場したぞうの親子の上には、おじいさんと10ぴきのおばけとこいぬ。拍手は鳴りやみませんでした。

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