2025.12.03
瀬川康男 グランまま社 2006年
神さまが動物たちに「一年のいちばん初めの日に集まるように」とのおふれを出しました。十二ばんめまでのものに名誉の職を与えてくださるというのです。
ねこは名誉の職とはなんだろうと考えながら眠り込んでしまい、その日がいつであるのか忘れてしまいました。そこで、ねずみに聞きました。ねずみは一年のいちばん初めの次の日だと答えました。
一年のいちばん初めの日がやってきました。動物たちが急いで神さまのところに向かいます。ねずみはいろいろな動物たちの背中を乗り継いで、とうとういちばんに神さまのもとへ到着しました。
順番は、ね・うし・とら・う・たつ・み・いま・ひつじ・さる・とり・いぬ・いです。お役をいただいた動物たちはにこにこしながら家へ帰りました。
そのときも、ねこはまだ眠っていたということです。
