絵本日記「1年365冊」

『じゅうにしものがたり』 | 言の葉のうつわ

『じゅうにしものがたり』

2025.12.03

瀬川康男  グランまま社 2006年

神さまが動物たちに「一年のいちばん初めの日に集まるように」とのおふれを出しました。十二ばんめまでのものに名誉の職を与えてくださるというのです。

ねこは名誉の職とはなんだろうと考えながら眠り込んでしまい、その日がいつであるのか忘れてしまいました。そこで、ねずみに聞きました。ねずみは一年のいちばん初めの次の日だと答えました。

一年のいちばん初めの日がやってきました。動物たちが急いで神さまのところに向かいます。ねずみはいろいろな動物たちの背中を乗り継いで、とうとういちばんに神さまのもとへ到着しました。

順番は、ね・うし・とら・う・たつ・み・いま・ひつじ・さる・とり・いぬ・いです。お役をいただいた動物たちはにこにこしながら家へ帰りました。

そのときも、ねこはまだ眠っていたということです。

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